【センチュリー トゥウェンティー ワン】
第一話 〜桃の男〜
(市原悦子になった気分でお読みください。)
むかしむかしあるところに、おじいさんと、おばあさんがおりました。
おじいさんは山に芝刈りへ、おばあさんは川に洗濯へ。
毎日のルーチンワークをこなしておりました。
おじいさんは、芝を1.15mmに刈りそろへ、選手達が足を痛めないように念入りにピッチを整えます。
おばあさんは洗濯物を洗う時は、京都議定書で定められた一定の基準値を超えぬよう最新の注意を払って洗います。
そして、ある日のことです。
おばあさんが、おじいさんのウンコのついたボクサーパンツを丁寧に洗っている丁度その時。
川上の方から、DONBURAKO!DONBURAKO!っとなんだか妙にいい発音で、跳び箱が流れてきました。
おばあさんは、DOKKOISYO!っと、いい発音でその跳び箱を拾い上げ、家に持って帰ることにしました。
跳び箱の高さは20段にも達しており、それはそれは高い跳び箱です。
おばあさんは、おじいさんが浦和レッズの試合から帰ってくるのをまっている間、跳び箱の写メを友達みんなにチェーンメールにして送って暇つぶしを。
そうこうしているうちに、おじいさんの帰宅です。
真っ赤なユニホームに身を包んだおじいさんは、まるで熟れたトマトのようです。
興奮して、帰宅するなりいなや。
「ばあさんや!ばあさんや!今夜は俺のドライブシュートを久々にゴールネットに突き刺してみんかいな!!!」
っと、息遣いあらく迫ってきます。
おばあさんは、冷静に
「おじいさん、それよりこれを見てくださいな。今日、洗濯をしているときに流れてきた跳び箱を拾って帰ったんですよ。おじいさんのカイワレのようなナニより興奮するじゃありませんか。」
っと、おじいさんを虐げます。
おじいさんは、少ししょげた風ですが、もう30年間もこうしたやり取りを繰り返しているうちに、自尊心というものを失ってしまったので、気にしません。
「おぉ!!!これは立派な跳び箱じゃ!ばあさんや、この跳び箱を割って中をのぞいてみんか!?」
「おじいさん、実はわたしもそう思っていたところですよ!早速、この12段目あたりから割ってみませんか!?」
「そうしよう!」
「ばあさんや、そっちを持ってくれ。えぇか!?1 2 3で持ち上げるんじゃよ!」
「せーーーの!1 2 3 DAーーーーーーーーー!!!!」
「こ、これは!!!!」
な、なんと中から出てきたのは、筋肉隆々のケイン・コスギでした!!
ケインは、それはそれはいい発音で、
「CENTURY TWENTYYYYY OOOOONE!!」
っと叫びながら、前方宙返りをしながら飛び出てきました。
あ!違った。
こっちだ。
おじいさんも、おばあさんも、一瞬なにがおきたのか理解できない風でしたが、すぐに我に返り
「WELCOME TO THE MY HOME!」
っと、ケイン顔負けのいい発音で向かえ入れました。
それからというものおじいさんとおばあさん、そしてケインの新しい生活が始まりました。
血のつながりこそないケインですが、すぐに家族に溶け込み、おじいさんもおばあさんも大事に大事にケインを育てました。
ケインの唯一の悩みといえば、以前すんでいたアメリカのオバマ氏宅の食事と比べると、少々プロテインの量が少ないことでしたが、それにもすぐ慣れ、日に日にマッスルを鍛えていきました。
そして隣町に住む、ダチョウ倶楽部の寺門ジモンは、ケインの筋肉に嫉妬心をあらわにしましたとさ。

めでたし、めでたし。
日本昔話 シーズン1 第一話 完。



